嫁、アダルトチルドレン。
なので社会生活がうまく出来ない。自分に責任のあるミスをすると幼少期のトラウマでまず「怒られる」事で頭が一杯になり固まってしまう。そして肋間神経痛や過呼吸を起こす。
友達もいない。自分と違う感性や考えに強い恐怖や違和感を覚える。
それでもなんとか生きて来た。
俺と出会って、同じお墓に入りたいと今時の女じゃ言わないような事を言われ結婚して、うちの中でだけは自由にさせている。この空間は全部お前の好きにしていいよと。
嫁はレシピ通りにやらないと料理が出来ないが、それでも一生懸命作ってくれる。俺は不味くても美味しいねと言う。そうやって、「間違えてもミスしても怒られない」環境を作って来た。
近年、嫁が変わって来た。
布団に入る前、「ふしぎなおどり」を俺に見せる。布団に入ってからは、仰向けで四股を縮めて、「死んだ虫の真似」をする。「死んだゴキブリ」や「死んだカエル」等、細かいバージョン違いがある。俺からすれば何が違うのかわからないが、「赤ちゃん」の真似と言い張る時もある。天井の隅をジッと見ている赤ちゃんの真似だったりもする。
思いついた事をパッと体ごと行動に移せるようになって来た。家の中でだけは。
これが本来の嫁の感性なんだなとやっと発見出来た。
そして毎晩見せてくれるそう言ったお遊戯が、面白くて仕方ない。可愛くて仕方ない。
スで子供は望めないけど、まだまだ固まった部分もある嫁の心を解きほぐしながら、2人で生きていこうと思う。
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