思い出のプレゼント

私の旦那様はとても奥手です。学生時代も向こうから好きと言ってくれることがなかなか無く、それとなくいい雰囲気になっても「今言うべきではない」「なんでもない」とはぐらかされてばかりでした。
そんな中忘れもしないのがホワイトデーに遊園地にデートに行ったことです。誘われた日がホワイトデーだということはもちろんわかっていましたが、奥手な彼のことですからきっとそんなことは意図していないだろうと決めつけていました。しかし日も暮れてライトアップが始まった頃に観覧車へ乗ると、彼はホワイトデーのお返しと言って可愛らしいプリザーブドフラワーを私にプレゼントしてくれました。私はとても驚きました。何せ恋愛には疎い彼のことですから、まさかちゃんとお返しを渡す場所を計画してまで私をデートに誘ってくれていたなんて夢にも思っていませんでした。驚く私に対して彼は初めて面と向かって「好きだ」と言い切ってくれました。言い澱みもはぐらかしも一切ありません。幸せで胸がいっぱいになりました。
結婚した今では奥手な性格が少しずつ改善されて、私をからかうようなことを言うこともあり毎日ドキドキしています。
あの時のプリザーブドフラワーは、そんな私達を今も毎朝玄関で見守っていてくれるのです。

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