なんだおまえかわいいじゃねぇか

出会ってから二年半、知的でクールな雰囲気の高校時代の同級生を好きになった。だんだんと話す頻度が増えて、趣味とか行動とか少しづつ合わせるようになってきてた。前々から彼氏がいるって聞いてたし、自分以外にも周りにいいヤツはいっぱいいたし、何人かには告白されてるって知ってはいたけど、そういったことは大した歯止めにならず、だんだんと恋愛感情が沸いてくるのが自覚できた。ツンとした態度の裏に不意に見せる柔らかな笑顔を見ると、胸が締め付けられる。そんな、恋愛小説みたいな感覚が身体に顕著に表れた。

自分は不愛想で表情が硬く、割と頑固なところがあって、口下手だったりする。それでも、自分以外の男に自分の知らない笑顔を見せたくなくて、当たって砕けようと告白した。
最初はフラれたけど、「君のことは嫌っていないから」って普通に話して接してくれた。そんな気遣いやらでもっと好きになってしまった。
彼女も自分に好意を向けられるのはまんざらでもないって言ってたので、たびたび何回か告白した。そのたびにフラれているけど、彼女が自分にしてくれる行動がだんだんと恋人のそれに近づいてきていた。
彼女自身、彼氏とは最近会ってないからと自分との予定を優先して開けてくれるようになって、気になっているカフェとか新商品のアイスとかに行きたいときは自分を誘ってくれるようになった。
ある日の帰り道に手をつないで歩いてたわいない会話をしていると、「なんだか今、幸せだなあ」と殺傷力抜群の言葉を不意打ちに使ってきやがった。
帰り道の夕焼けに照らされた彼女の顔は何よりも綺麗で、何にも代えられないような愛おしさだったし、「どうしたの急に」と問うと「なんでもない」と耳まで赤くしてそっぽむいでしまった。

なんだお前かわいいじゃねぇか。俺を殺す気か。

口下手で、頭が回らないからその場では言えなかったけど、「俺も、貴女もおかげで、今、幸せです」
彼女の目を見て言えるのはいつになるんだろうか。練習しないとなぁ。
以上、拙い分ですみません。どこかに惚気たかったので、つい。